奈良・巣山古墳に湧き水対策? 葺き石、新たに120メートル出土(産経新聞)

 奈良県広陵町の大型前方後円墳、巣山古墳(4世紀末〜5世紀初め、特別史跡)の周濠(しゅうごう)を取り巻く外堤から、築造当初の葺き石が約120メートルにわたって新たに出土したことが30日、町教委の調査で分かった。これまでの調査とあわせ、葺き石が確認された外堤は計約300メートルに及ぶ。巨大古墳外堤の広範囲な調査例は極めて少なく、町教委は「当時の古墳築造技術を知ることができる貴重な資料」としている。

 外堤の調査は、周壕の護岸工事に伴い平成19年度から古墳前方部で実施。葺き石は、外堤の斜面で確認され、西約8キロにある二上山(奈良県葛城市)から運ばれたこぶし大の安山岩などが幅2メートルにわたって敷き詰められている。

 今年度は古墳の東と西側ので調査を実施。丘陵を切り崩して築造された西側では、捨て石(底石)を埋めて基礎工事を施した上に葺き石を積んでいたことが新たに分かった。この場所は豊富なわき水があり、地盤がゆるみやすいために、石で地盤を固めたと考えられるという。

 巣山古墳は全長220メートル。大王クラスの墓との説や、巨大豪族・葛城氏にかかわる人物を埋葬したとの説もある。

 町教委文化財保存センターの井上義光副所長は「発掘調査でもわき水に苦労した。築造当時もわき水対策として捨て石を埋めた工夫の跡がうかがえる」と話している。

【関連記事】
国内最大級の船形埴輪が出土 巣山古墳
「らき☆すた」より面白い!?桃太郎“裏・聖地巡礼”
曹操の墓の次は劉備? 自称・子孫ら発掘要請
豊麗なる和のビーナス 聖林寺の十一面観音 
考古学を一変?「卑弥呼の鏡は日本製」 桜井茶臼山古墳の波紋

参院予算委 鳩山首相「解散・総選挙を行う意思ない」(毎日新聞)
エレベーターに押しつぶされる? ビル工事現場で作業員死亡 東京・新宿(産経新聞)
海保ヘリが飛行中に部品を脱落…海上か(読売新聞)
<学習費>不況直撃、塾への支出が減少 08年度(毎日新聞)
一足早く「鬼は外」和歌山・補陀洛山寺(産経新聞)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。